心優しきC・ロナウド EURO決勝に難病で他界した元伊代表FWの夫人を招待

故ボルゴノーヴォ氏が設立したALS基金をサポート

 欧州選手権決勝でフランス代表と戦うポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病と闘い、2013年に他界した元イタリア代表FWステファノ・ボルゴノーヴォ氏のシャンタル夫人を、決勝戦に招待することが明らかになった。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」スペイン語版が報じている。

 現役時代にウディネーゼ、フィオレンティーナ、ミランで戦ったボルゴノーヴォ氏は、2008年にALSの病魔と闘っていることを告白。フィオレンティーナ時代の同僚だったロベルト・バッジョ氏やミランのレジェンドであるパオロ・マルディーニ氏らの助力を得て、基金を設立したが、13年に他界していた。ALSの患者支援に取り組んでいるロナウドは、ボルゴノーヴォ氏の基金をサポートしており、今回の決勝戦に招待することになったという。

「クリスティアーノとジョルジュは、我が家族と近しい関係にあります。我々のALSとの闘いをサポートしてくれているので、感謝しています」とシャンタル夫人は、招待を連絡してきた代理人のジョルジュディアス・メンデス氏とロナウドへの感謝を述べていたという。

 ALSは認知度を高めるために、氷水を頭からかぶるか、アメリカALS協会に寄付をする「アイス・バケツ・チャレンジ」が2014年に流行した。UEFAチャンピオンズリーグ優勝に関するボーナスを慈善団体に寄付するなど、篤志家の一面を持つロナウドの、ピッチ外での優しさを示すエピソードとなった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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