元日本代表DFが推す中国戦スタメン 吉田&冨安不在のCB、代役候補はどの2選手?

攻撃陣は大迫と伊東の2人は手堅くスタメンか

 CBとともに気になるのが、攻撃陣の組み合わせだ。招集メンバーの変化で言えば、MF久保建英(マジョルカ)が昨年9月以来の復帰をしたくらいで、FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)、MF伊東純也(ヘンク)が手堅くスタメンに名を連ねそうだ。

「中国戦では(前田)大然とか使ってほしいところです。サウジアラビアはスピードもあるので大迫でいいかなと思いますけど、中国相手なら大然は1人でぶっちぎって行ける気がしますし、速い選手を前に置けば得点が取れそうです。戦術的なことで言えば、原口(元気)も応えてくれるタイプですが、ただ、森保監督の中で大迫と伊東は堅いでしょう。伊東が外せないので、右サイドで使いたい久保とか堂安(律)がもったいないですね。流れを変えられる切り札が必要になると思います」

 昨年9月にアウェーで行われた中国戦は、ボール支配率70%を記録しながら、前半40分に生まれた大迫のゴールのみで1-0と辛勝だった。相手は李霄鵬(リー・シャオポン)新監督に代わっており、戦い方に変化が生じることも考えられる。栗原氏はリクス管理を鍵に挙げる。

「中国は帰化選手もいて、油断できない相手です。堅くブロックを作ってカウンターを狙ってくる可能性があるので、バランスを崩さないで攻撃しないといけなくて、攻めあぐねてカウンター一発が一番怖い。早い段階で1点とれば、2点、3点と行けるはず。1点取るまでが勝負です。守備的に行けとは言いませんが、リスク管理をした勝ちに行く戦いが重要になると思います」

 2月1日のW杯アジア最終予選第8節のサウジアラビア戦に弾みをつけるためにも、中国にはしっかりと勝利しておきたいところだ。

[プロフィール]
栗原勇蔵(くりはら・ゆうぞう)/1983年9月18日生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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