元日本代表DFが推す中国戦スタメン 吉田&冨安不在のCB、代役候補はどの2選手?
【栗原勇蔵の目】CBの代役は川崎で共闘経験のある谷口と板倉が有力か
日本代表(FIFAランク26位)は1月27日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第7節で中国(同74位)と対戦する。キャプテンのDF吉田麻也(サンプドリア)、DF冨安健洋(アーセナル)と守備の要2人を怪我で欠くなか、森保一監督は中国戦にどのようなメンバーを送り込むのか。W杯アジア最終予選への出場経験も持つ元日本代表DF栗原勇蔵氏に予想布陣を訊いた。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)
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カタールW杯アジア最終予選で初戦のオマーン戦(0-1)に敗れるなど、苦しいスタートを切った森保ジャパンだが、第4節オーストラリア戦(2-1)から3連勝を飾り、6試合を消化して4勝2敗のグループ2位。3位のオーストラリアとは勝ち点1差で、予断を許さない状況が続く。
本大会出場に向けて重要なホーム2連戦となるなか、森保ジャパン発足以降、守備陣の中心を担ってきた吉田と冨安が怪我で不在なのは痛手で、誰を代役に起用するのかは大きなポイントだ。センターバック(CB)候補はDF植田直通(ニーム/16キャップ)、DF谷口彰悟(川崎フロンターレ/5キャップ)、DF板倉滉(シャルケ/5キャップ)、追加招集のDF中谷進之介(名古屋グランパス/3キャップ)の4人だが、栗原氏はこれまでの序列がメンバー決定に反映されると予想する。
「森保ジャパンは序列の世界な気がします。そう考えると、(追加招集の)中谷が出る可能性は低いでしょう。植田、谷口、板倉の力は、正直そこまで大きく変わらないなか、吉田と冨安がいない緊急事態では、連係など少しでもプラス要素がほしいところ。国内組の谷口は国際経験こそ少ないですけど、板倉とはフロンターレで一緒にプレーしたことがあって、お互いのやり方は理解している。今回はお互いのポジションを見ながらアジャストも求められそうなので、ビルドアップの面も含めてスムーズにいくのは谷口と板倉かなと。そのほかの部分では、メンバーを変えすぎるのは良くないというのは一理あります。左サイドバック(SB)は長友(佑都)、右SBは酒井宏樹、GKは権田(修一)が有力だと思います」
吉田と冨安の不在は、ボランチの起用にも少なからず影響する可能性があると栗原氏は話す。
「吉田と冨安がいないので、守備的なボランチを最低1枚は置くはず。遠藤航と守田(英正)のコンビか、台頭してきた田中碧を使うか。遠藤航が軸だと思いますが、(昨年11月の)オマーン戦でイエローカードをもらっているので、万が一累積警告による出場停止でサウジアラビア戦に出られないとなればかなり痛い。中国戦でのイエローカードは回避しないといけない。森保監督の中でメンバーは決まっているはずですけど、どういうふうにしたいのかフォーメーションを含めて想像しづらい。バランスを考えれば、4-2-3-1で遠藤と田中のダブルボランチに落ち着きそうです」