「あれが決まってたら人生また変わってた」 天才・小野伸二が振り返るフェイエノールト時代の“悔恨”

フェイエノールト時代の元日本代表MF小野伸二【写真:Getty Images】
フェイエノールト時代の元日本代表MF小野伸二【写真:Getty Images】

ゲストで登場した札幌GK菅野孝憲の公式YouTubeチャンネル第1回後編で回想

 J1北海道コンサドーレ札幌のGK菅野孝憲が開設した公式YouTubeチャンネル「菅野孝憲のスゲ〜話!」で、札幌の同僚である元日本代表MF小野伸二をゲストに迎えた第1回の後編が公開。42歳となった天才は、世界にその名を轟かせたオランダ1部フェイエノールト移籍を振り返っている。

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 札幌5年目を迎えた37歳の菅野は、昨年12月にYouTubeチャンネル「菅野孝憲のスゲ〜話!」を開設。ゲストの過去・現在・未来を深く掘り下げ、「普段は聞くことができない、あんな事やこんな事をズバッと聞く」ことに重きを置いている。

 第1回のゲストには5歳年上の同僚である小野を迎え、前編ではサッカーを始めた幼少期の話や、高校時代、プロ入り当初の話など、テーマは多岐に渡った。新たに公開された後編では、小野のフェイエノールト移籍について切り込んでいる。

 小野は1998年に清水商業高から浦和レッズに入団。1年目からリーグ戦27試合9ゴールの成績を残し、新人王とJリーグベストイレブンを受賞するなど、10代にてスターダムを駆け上がった。3年半浦和でプレーし、2001年にオランダのフェイエノールトへ移籍することになるが、その半年前の冬にオランダで練習参加した際には、「正直あまりうまくないなと思っていた」と明かす。

「まさかオファーがくると思っていなかったけど、正式なオファーが届いて。即決だね。ここ(フェイエノールト)に行きたいとはあまり思っていなかった。なぜなら大してうまくなかったから。ただ、後になって考えてみたら、(自分が行った時は)ウィンターブレイクで選手も動けていない時期。試合のビデオを見たらみんな凄かった」

 小野はフェイエノールトでのリーグ戦デビューを飾ったロッテルダム戦(5-0)、そして3試合目のアヤックス戦(1-2)で自信を掴んだと振り返る。

「最初の試合で(得点に絡めて)スタートが良かったから、いいものを見せられたし、それが自分の自信にもなって、周りの選手も『コイツいいな、試合でもいけるじゃん』って思ってくれた。3試合目が宿敵アヤックス。後半45分使ってくれた。1回得点できるチャンスがゴール前であって、(シュートを)空ぶっちゃった。あれが決まってたら俺の人生また変わってたなって(笑)。そのあと、4試合目(NECナイメヘン戦)でスタメンになって、絶対このポジション譲らねえぞって思ったね」

 2001-02シーズンにUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ/EL)を制するなど、4シーズン半の在籍で確かな足跡を残した小野。その名は現地オランダでも今なお語り継がれている。

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