EURO決勝最大の目玉か!? ポルトガル代表の悪党DFペペが“蛇の舌”を持つ主審と因縁の再戦
スペイン紙特集 CL決勝での大根演技連発に動じなかったクラッテンバーグ主審
現地時間10日に決勝を迎える欧州選手権(EURO)だが、サッカー界きっての「悪党」として名を馳せるポルトガル代表DFペペ(レアル・マドリード)と、因縁の“ペロペロ・レフェリー”とのリターンマッチに大きな注目が集まっている。ポルトガル対フランスの担当主審が、昨季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝で、ペペの大根演技を舌を出すジェスチャーで断罪したマーク・クラッテンバーグ氏に決まった。スペイン紙「マルカ」が、「マーク・クラッテンバーク、ペペに蛇の舌を出した主審」と異例の特集を組んでいる。
ペペは左足の負傷によって準決勝ウェールズ戦の出場を回避。決勝戦に向けてもギリギリの調整が続いているが、もし出場できたとしても“宿敵”がピッチ上で待ち受けている。その相手とは、CL決勝でマッチアップした今大会6ゴールのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン(アトレチコ・マドリード)ではない。クラッテンバーグ主審だ。
因縁は現地時間5月29日、レアルとアトレチコの間で行われたCL決勝にさかのぼる。緊迫した展開のなかで、ペペは信じられない行動を立て続けに見せた。まずは後半、アトレチコDFフェリペ・ルイスと口論した後、突如顔面を押さえて倒れこんだ。相手に暴力行為があったと見せかけて、警告を誘発しようとしたが、この試合で主審を務めたクラッテンバーグ氏はペペの演技を見透かした。
完全に無視されたペペは懲りなかった。延長後半終了間際、ベルギー代表MFヤニック・カラスコとペナルティーエリア内でもつれ合った際、カラスコの手が当たったように見せかけて顔面を押さえてうずくまった。もちろん、これも完全な演技。クラッテンバーグ主審はあきれた表情で、舌をペロペロと動かして“立て”と指示。この行為が、同紙では「蛇」と描写されている。最終的にはレアルが勝利したとはいえ、白熱の決戦が白けかけた。