2失点に絡んだ久保建英、「レアルレベルでプレーする」ための課題を専門メディア指摘
古巣ビジャレアル戦で高精度クロスを見せた一方、2失点に絡むなど守備で課題
スペイン1部マジョルカは、現地時間1月22日のリーガ・エスパニョーラ第22節ビジャレアル戦で0-3と敗れた。スタメン出場した日本代表MF久保建英は、試合中に見せた高精度のクロスが高評価を受けた一方、保有権を持つレアル・マドリードでプレーするにはまだ不十分だとの見解も指摘されている。
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久保は古巣のビジャレアル戦で公式戦3試合連続のスタメンを務め、右サイドに入った。前半12分に久保が守るサイドから攻め込まれ、クロスを上げられたことがきっかけで、オウンゴールにより先制点を献上したマジョルカは、同20分に久保がチャンスを作る。
久保は敵陣のアタッキングサードで縦パスを受けると、軽やかなターンでスペイン代表MFダニエル・パレホの逆を取り、3人に囲まれながらもドリブルでキープ。右サイドバックのDFパブロ・マッフェオにボールを預けてリターンをもらい、ペナルティーエリア右手前で再び3人に囲まれた状況で、左足をコンパクトに振り抜いて中央へピンポイントクロス。これをファーサイドでFWアマト・エヌディアイエがヘッドで合わせたが、シュートはGKの正面を突き、同点弾とはならなかった。
その後、マジョルカは前半34分に久保がカバーのためにマークを外したビジャレアルMFマヌ・トリゲロスにゴール前に入り込まれて2失点目。後半42分にはPKでダメ押しの3点目を奪われた。
レアル専門メディア「Managing Madrid」は、「タケフサ・クボの古巣ビジャレアル戦でのベストのモーメント」との見出しで、この試合での輝いた瞬間と課題を挙げている。
「残念ながら、久保とマジョルカは圧倒された。前半の2ゴールは回避できたはず。1失点目のオウンゴールは、クロスを防ぐために久保がスペースを詰められたはず。2失点目は中盤で久保がトリゲロスをフリーのままにしてしまった」
「マジョルカの試合を変える可能性がある魔法の瞬間があった。3人のディフェンスがいるなかで、クボがアマトに完璧なクロスを供給した。久保の才能を証明したが、レアルレベルでプレーするためには戦術的にもフィジカル的にも改善が必要だ」
久保としてはカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表の活動に参加するなかで、さらに調子を上げていきたいところだ。