アーセナル移籍決定の“ジャガー”浅野 鹿島相手に才能を証明する2ゴール!

視察した手倉森監督にも強烈なアピール

 リオデジャネイロ五輪を前にアーセナルへの移籍が決まったサンフレッチェ広島の日本代表FW浅野拓磨が、Jリーグの舞台で自らの存在価値を示した。Jリーグ・セカンドステージ第2節の鹿島アントラーズ戦に先発フル出場。試合こそ2-4で敗戦したものの、移籍発表後初となるゴールなど、2得点を挙げて存在感を見せた。

 浅野は3日にプレミアリーグ有数の強豪であるアーセナルのへの移籍加入が正式に決まった。アーセン・ベンゲル監督が「タクマは潜在能力を持つ若手ストライカーで、将来に向けて非常にマッチした人材だ」と語るなど、将来性を買われた移籍となった。

 その潜在能力を見せつけたのは、MF遠藤康、日本代表FW金崎夢生の得点で0-2とされた後半9分だった。MF丸谷拓也の縦パスに反応すると、素早い動き出しからワンタッチで合わせて今季3ゴール目を決めた。

 その後、試合はファーストステージ王者の鹿島が試合巧者ぶりを見せて1-4と試合を決定づけたが、イングランドに旅立つ“ジャガー”は最後まで試合を捨てなかった。同37分にはMF宮吉拓実のパスを受けて、この日2ゴール目をマークした。

 この日の試合は、リオ五輪日本代表監督の手倉森誠監督が見守った。浅野にとっては自らのストロングポイントを指し示す一撃となり、逆境のなかでも最後まで戦った浅野の姿勢は、指揮官の目にも強く焼きついたはずだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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