阿部が6年ぶりの直接FK弾! 名手“アベッカム”の華麗な一撃で浦和が柏に快勝
「何十年に1回のゴール」で先制した浦和がリーグ戦4連勝
6年ぶりの一撃が浦和に勝利をもたらした。9日の浦和レッズと柏レイソルの一戦は、前半32分に浦和のMF阿部勇樹が直接FKで先制ゴール。後半5分にもFW李忠成が追加点を挙げ、2-0で勝利した。
キックの名手による久しぶりの一撃だった。前半32分、浦和はペナルティーエリア外側の左45度付近でFKを得ると、キッカーのポジションには左利きのMF柏木陽介と右利きの阿部の二人が立った。主審のホイッスルが鳴っても二人とも動かず、歩み寄って何事か話し合うと、柏木が助走をスタート。柏木はそのままキックせずに走り抜け、ワンテンポ遅らせて阿部が右足で直接狙った。壁の上を越えたボールは鮮やかな弧を描いて、U-23日本代表GK中村航輔が飛びついた手の先を抜けてニアサイドに吸い込まれた。
「何十年に1回のゴールでしたね(笑)。しっかり蹴って、入って良かったです。狙い通りでした」
ジェフユナイテッド市原(当時)でデビューした頃からFKの名手として知られ、元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム氏にちなんで“アベッカム”とも呼ばれていた阿部だが、近年は自身で直接狙う機会が減っていた。しかしこの日は右利きのキッカーの一人であるDF槙野智章が出場停止。自己アピールが強く、キッカーに名乗りを上げるタイプの槙野が不在だったこともあってか、右足で狙いやすい角度のFKに、阿部が自然とポイントに立った。
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