アザール、プレミア移籍話から一転レアル残留へ 指揮官が公言「戦力として来季も計算」
国王杯のエルチェ戦、延長戦で挙げた決勝ゴールに注目
冬の移籍市場でプレミアリーグのクラブへの移籍が報じられていたレアル・マドリードのベルギー代表MFエデン・アザールは、最終的にレアルに残留する見通しとなった。カルロ・アンチェロッティ監督は、アザールを今シーズンだけでなく、来シーズンも戦力として考えているとコメントした。英紙「デイリー・メール」が報じている。
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2019年にチェルシーからレアル・マドリードへ移籍したアザールだが、スペインに渡ってからは負傷が多く、本来の力を発揮できていない。これまで負傷で欠場した試合は65試合にもなり、レアルの歴史でも有数の失敗した移籍として扱われてきた。
そのため、レアルはすでにアザールを見限り、ある程度の移籍金を回収できる場合には、彼の放出を認める意向にあると言われていた。実際、この移籍市場でもニューカッスルから4000万ポンド(約62億円)のオファーが届いた際、クラブは受け入れたが、アザール自身が拒否したと報じられている。
リーグ戦では控え要員で、スペイン・スーパーカップ(スーペル・コパ)でも出場機会を得られなかったアザールだが、1月20日に行われた国王杯4回戦のエルチェ戦では、延長戦で決勝ゴールを決めて2-1の勝利に貢献した。記事では、「国王杯のエルチェ戦で延長後半10分に挙げた決勝点が、運命を変えるかもしれない」としている。さらにアンチェロッティ監督も「アザールは、私たちの戦力として来シーズンも計算している。それは保証できる」とコメントし、放出する意向がないことを示したという。
来シーズンは、パリ・サンジェルマン(PSG)からフランス代表FWキリアン・ムバッペ、さらにはドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドを獲得するとも報じられているレアル。イタリア人監督の信頼を回復しようとしているアザールにとっては、今季中にさらに結果を残して、この評価を揺るぎないものにしたいところだ。