「蹴らせてと言いました」 なでしこ猶本光が明かす“7年越し”の代表初ゴールの舞台裏
長谷川の“隠れアシスト”もあり、直接FKでチーム3点目を決めて快勝に貢献
2014年になでしこジャパン(日本女子代表)でデビューを果たしていたMF猶本光だったが、意外なことに代表ではゴールを決めていなかった。1月21日に行われた女子アジアカップのグループリーグ初戦のミャンマー戦(5-0)、ベンチスタートだった猶本は、1-0とリードした前半終了間際にMF林穂乃香が負傷したことで、突然、出場機会が回ってきた。
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後半開始直後に、MF長谷川唯のゴールでリードを広げた猶本に見せ場が訪れたのは、後半7分。相手のハンドで直接フリーキック(FK)を得ると、長谷川とともにボールの前に立った。この時、長谷川から“隠れアシスト”があったという。
「この時は、まだどちらが蹴るか、決まっていませんでした。唯が『蹴る?』と言ってくれたので、『蹴らせて』と言いました」
FKを蹴る際、「いつも練習している壁より低く見えた」という猶本は、「あまりピンポイントで狙い過ぎず、しっかり枠に飛ばすことができれば入るかなと思ったので、あまり緊張せずに蹴れた」と振り返り、「入って良かった」と笑顔を見せた。
初ゴールの感想については、「20歳の時に、初めてなでしこジャパンで試合に出てからすごく長くかかってしまったけど、新しいなでしこジャパンの公式戦初戦でチームの助けになるゴールが決められて、すごく嬉しい」と勝利につながったことを喜び、「チームメイトが喜んでくれて胸が熱くなった」と、振り返った。
この猶本のゴールもあり、初戦で白星を挙げた日本だが、猶本は次のベトナム戦に向けても「予想としては押し込む展開になると思う。リスクマネジメントをしっかりしながらチームとしての攻撃の狙いを合わせ、チャンスを得点につなげていければ」と、気を引き締めた。