なでしこ植木、ゴールラッシュ口火の先制弾 エース岩渕との“共演”歓迎「舞台を整えるのは自分たち」
代表初ゴールとなる先制ゴール奪取、日本はミャンマーに5-0圧勝
なでしこジャパン(日本女子代表)は1月21日、女子アジアカップのグループリーグ初戦でミャンマーと対戦。FIFAランク47位の相手に5-0と大勝して、3連覇に向けて好スタートを切った。FW岩渕真奈が新型コロナウイルス陽性反応によって不在となったなか、代表初ゴールとなるチームの先制点を挙げたのはFW植木理子だった。
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開始直後から圧倒的にボールを保持し、ミャンマーを攻め立てた日本だったが、なかなかゴールが奪えない。それでも前半19分、植木は右サイドからMF長谷川唯の折り返しに飛び込み、ヘディングで先制ゴールを挙げた。
このシーンを植木は「自分自身、ヘディングは得意としている。サイドにボールが行った時点で準備をしていましたし、唯さんと目が合った気がした。勢いをもって、ゴール前に入っていったよかった」と笑顔で振り返り、さらに「個人としては代表でのゴールがないなかで、自分にゴールが欲しい気持ちがずっとあった。初戦という難しいなかで、誰かが早い時間にゴールを決めるのがキーになるという話も試合前にありました。それが今回は自分になったけれども、個人としてもチームとしても良かった」と、その意味を口にした。
前半22分という比較的早い時間帯に先制した日本だったが、その後は引いて守るミャンマーの守備にてこずり、追加点は挙げられなかった。ハーフタイムには、池田太監督も「よりダイナミックに戦おう」と指示を出し、キャプテンのDF熊谷紗希も「1-0で次に進むのと、2-0、3-0で進むのとでは気持ちが違う」という話をして、チームとして2点目を奪いに行く気持ちを強めたという。
アンダーカテゴリーでも指導を受けていた池田監督のハーフタイムでの指示について、「前半は相手がブロックを作り、自分たちも狭いエリアでの動きになった。背後を突く、足もとに入る時に、より分かりやすく大きく動くことで、マンツーマンの相手を付いて来させることが効果的になるので、そうした動きについて言ってくれたと思う」と解釈した植木は、後半開始早々に、長谷川のゴールをアシストし、チームを勢いに乗せた。
2点目以降、日本は後半だけで4ゴールを記録して、5-0の快勝を収めた。岩渕が不在で大会をスタートさせた日本だが、植木は「もちろん一緒にやりたい気持ちがある」と言い、「その舞台を整えるのは自分たち。そういう覚悟というか、気合は、もともと入っていました。ただ、ブチさんの代わりになれるかと言うと違うので、自分らしく、自分の良さを出そうと思っていました」と話している。
現時点で岩渕がどのタイミングで復帰できるかは不透明だが、勝ち上がれば植木も望んでいる共演が実現する可能性はある。初戦から1得点1アシストと活躍したストライカーが、次戦以降でもどのようなパフォーマンスを見せるか注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)