日本代表候補が“ゴールラッシュ”締め ベテラン長友が「やりやすかった」と語った24歳アタッカーは?

上田綺世がハットトリック、大量7得点で試合を締め括る

 フィールドプレーヤーを多く入れ替えて臨んだ2本目は、インサイドハーフの選手が好機を演出。後半10分、中央から右に飛び出した攻撃的MF渡辺皓太(横浜F・マリノス)のラストパスをFW上田綺世(鹿島アントラーズ)が押し込んで4点目。2分後には、左サイドバックのDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)、左ウイングのFW荒木遼太郎(鹿島)の連係に、攻撃的MF鈴木唯人(清水エスパルス)が加わって、ゴール前にボールを供給。脇坂のシュートのこぼれ球を渡辺が押し込んで5点目を奪った。

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 2本目で15分が経過したところで、1本目から継続して出場した脇坂と谷口が交代。試合のペースは変わらず、後半27分に荒木のクロスを上田がダイビングヘッドで合わせて6点目。同45分には、荒木のスルーパスから上田がPKを獲得。自ら決めてハットトリックを達成し、大量7得点で試合を締め括った。

 W杯最終予選には海外組も合流するが、主将のDF吉田麻也(サンプドリア)、FW古橋亨梧(セルティック)、MF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)は、怪我のため招集回避が有力。国内組の奮起が1つのカギになりそうだ。

 長友は「日本代表は、どんな時も誰が出てもパフォーマンスを発揮しないといけない」と心構えを説けば、大迫も「いない選手のことを考えても意味がないと思う」と言い切り、選ばれた選手が責任を持って戦う重要性を強調した。

 海外組に負傷者が続出するなか、国内組にとっては大きなアピールチャンスとなる。3点目を決めた武藤は「オフをしっかりとは取らずに動いていたので、だいぶ動けていた」と手ごたえを示した。W杯最終予選のメンバーは、22日に発表される。

(平野貴也 / Takaya Hirano)



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平野貴也

ひらの・たかや/1979年生まれ、東京都出身。専修大学卒業後、スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集記者を経て、2008年からフリーライターとなる。サッカー、バドミントンを中心にスポーツ全般を取材。高校サッカー、自衛隊サッカー、離島甲子園、カバディなど育成年代やマイナー大会の取材も多い。

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