「まさにベッカムだった」 リバプールDFの高精度ロングボールを元英代表FWが絶賛
アレクサンダー=アーノルドは前線のジョッタにピタリをつける絶妙フィードを披露
イングランド1部リバプールのイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドは正確なキックや抜群の攻撃性能を持ち、今や世界最高の右サイドバック(SB)の1人に数えられる。その高精度キックは、プレースキックの名手として名を馳せた元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム氏に比較されている。
アレクサンダー=アーノルドは現地時間1月20日に行われたアーセナルとのリーグカップ準決勝第2戦にスタメン出場し、ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタが決めたこの試合2点目をアシストした。
1-0で迎えた後半32分、ハーフウェイ付近から背番号66が左前方へ蹴り出したロングボールは最終ラインの背後へ走るジョッタの胸元にピタリ。パスを受けたジョッタはワントラップで並走するDFベン・ホワイトを振り切り、飛び出したGKアーロン・ラムズデールの上を抜くシュートでネットを揺らした。
試合はリバプールが2-0で勝利し、2戦合計スコア2-0で決勝へと駒を進めている。
衛星放送「スカイ・スポーツ」で解説を務める元イングランド代表FWポール・マーソン氏は、「彼は驚異的だ。『彼はディフェンスができない』と言われるが、彼のように前に出ていける選手がなぜ守備をしなければいけないんだ。彼ほどのアシスト数を記録するのはショッキングなことだ」と殊勲のアレクサンダー=アーノルドのクオリティーを称賛。特に、アシストの場面で見せたキックの精度についてはイングランドのレジェンドと肩を並べるものだと語っている。
「あのボールはまさにデイビッド・ベッカムだった。足元だけを見たら、誰だってあれはデイビッド・ベッカムだと思うよ」
今季公式戦で24試合の出場で15度目のアシストを記録したアレクサンダー=アーノルド。23歳の若さでプレミアリーグでの通算アシストはすでに50を超えているなか、“ベッカム級”のキックがまたしても味方のゴールを導いた。