似て非なる2人の“銀河系エース” 恩師が語るC・ロナウドとベイルのクオリティーの違いとは

名将に伝えていたベイルの“予言”

「もしクリスティアーノが中央に入ってきた場合、多くの時間ゴールに背を向けてプレーせざるを得なくなる。だから前を向ける左でプレーしたいのだ。彼自身『ゴールに視野を向けてプレーしたいんだ』と私に伝えたことがあった。だからクリスティアーノは、ボールを受けられて、ディフェンダーとのラン勝負に持ち込める左を好むのだ。一方でギャレスは、サイドだけで得点を狙うタイプではなく、より順応性が高い」

 また、アンチェロッティ氏はベイルから「EURO2016はウェールズにとってビッグトーナメントになるんだ」と語られていたことも明かした。ベイルもポルトガル戦こそ不発に終わったものの、ロングレンジからの強烈な無回転ミドルなどで見せ場を作った。ロナウドの決勝点は左サイドからの突破ではなくセットプレーからのヘディングだったが、ゴールを視野に入れた時の決定力はさすがだった。

 名将が認めたふたりのエースは、新シーズンには再びレアルで「BBCトリオ」を形成する。12月に日本で行われるクラブ・ワールドカップを含めて、そのプレースタイルの違いで得点を量産するはずだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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