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ファン・ハール体制の大補強をファーガソン元監督が擁護 「不可欠だった」
「私はここまでの補強額を費やしたことはないが……」
マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン元監督が今季開幕前に1億5000万ポンド(約270億円)もの巨額の補強費を投じたルイス・ファン・ハール監督の強化策を「不可欠だった」と擁護している。英国営放送BBCが報じている。
今季開幕前にマンチェスターUはレアル・マドリードから英国史上最高額の5970万ポンドでアルゼンチン代表MFアンヘル・ディマリアを獲得したことを手始めに、6選手に270億円をつぎ込んだ。ホーム開幕戦のスウォンジー戦で敗れ、リーグカップ初戦で3部MKドンズ相手に0-4惨敗を喫しただけに、「パニック・バイ(補強)」という批判の声やファン・ハール監督の手腕を疑問視する声が高まった。だが、3勝2敗2分けでリーグ4位と順位を上げると一旦沈静化。そして今回、クラブの公式チャンネル「MUTV」で、伝説の名将は擁護のコメントを出した。
「マンチェスター・ユナイテッドにはクオリティが必要だ。最高の選手が必要なだけに、(補強は)非常に重要だった」
26年間指揮を取り、38個というトロフィーをオールド・トラッフォードにもたらしたファーガソン監督はこう語った。
「私はここまでの補強額を費やしたことはないが、いずれにせよ、今年、大がかりな資本注入が不可欠だった」
昨夏に勇退を決めた後、自ら後継指名したデイビッド・モイーズ元監督はクロスとロングボールを多用する独自のスタイルを名門に植え付けようと努力したが奏功せず、昨季終盤に解任の憂き目を見ていた。今季は欧州カップ戦出場権を逃していただけに、大規模な補強は不可避という分析をし、ファン・ハール政権に対する擁護を明言していた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web