中盤の人材不足が深刻化するアーセナル、最終ライン見直しも 英紙指摘「危機は悪化した」
宿敵トッテナム戦に向けて不安、中盤の駒不足でアルテタ監督も頭を悩ますことに
日本代表DF冨安健洋が所属するイングランド1部アーセナルで中盤の人材不足が深刻化しており、宿敵トッテナムとの「ノース・ロンドン・ダービー」に向けて不安が生じている。
アーセナルは現地時間1月13日にリーグカップ準決勝の第1戦でリバプールと対戦。試合の主導権を握られ、攻め込まれる展開だったが、アウェーでの第1戦をスコアレスドローで終えた。耐え忍んだ末に決勝進出に向けて希望をつないだものの、その代償としてもたらされた不安要素は少なくない。
英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」は「ガナーズの中盤の危機は悪化した」とアーセナルの現状をレポート。アフリカネーションズカップへの参戦でガーナ代表MFトーマス・パーティ、エジプト代表MFモハメド・エルネニーが離脱中。マルチロールのイングランド代表MFエインズリー・メイトランド=ナイルズがローマへ期限付き移籍したことで中盤の層は薄くなっているなかで、リバプール戦ではスイス代表MFグラニト・ジャカが退場処分となった。
これでジャカは次節トッテナム戦(16日)とリバプールの準決勝第2戦(20日)が出場停止となる見込み。ノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールもコロナ陽性となったため、中盤は駒不足が進行な状況。リバプール戦は負傷でメンバー外だったMFエミール・スミス・ロウが復帰する可能性があるものの、状況次第ではセンターバックのイングランド代表DFベン・ホワイトや右サイドバックの同DFカラム・チェンバースが中盤で起用される可能性も浮上している。
ただし、ふくらはぎの故障で離脱中の冨安に代わって右サイドバック(SB)に入ったポルトガル代表DFセドリック・ソアレスが負傷交代するアクシデントに見舞われたこともあり、中盤だけでなく最終ラインのメンバー構成見直しの必要もありそうな状況となっている。
チームを率いるミケル・アルテタ監督はライバルとの大一番に向けて頭を悩ませることになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)