浦和新加入の34歳MF、“リカルド流”適応へ自信 「時間をかけて理解してきた」
徳島から期限付き移籍で加入したMF岩尾、浦和での新シーズンへ抱負
浦和レッズは1月12日に今季の新加入選手記者会見を行い、徳島ヴォルティスから期限付き移籍で加入したMF岩尾憲はリカルド・ロドリゲス監督との再タッグ結成に「リカルド監督の戦術を時間をかけて理解してきたつもり」と、そのパイプ役を担うことへの自信を垣間見せた。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
ロドリゲス監督は徳島ヴォルティスを率いてJ1昇格に導き、昨季に浦和の監督に就任した。岩尾にとっては、17年から4年間にわたって徳島で指導を受けてきた指揮官になる。実際に岩尾のことをロドリゲス監督は「ブレーンになれる存在」と表現したこともあり、同じく徳島に所属経験を持ち大宮アルディージャから今季の浦和加入になったDF馬渡和彰は「ピッチ上の監督になれる選手」と評した。
全体的に20代前半から中盤までの野心あふれる世代の選手たちが獲得選手に並ぶなか、34歳の岩尾の存在は異質だ。しかし、ロドリゲス監督が率いる浦和が1年目から天皇杯優勝という結果を残しつつも、それ以上を求めるために必要な存在だということは、彼自身の言葉からも浮かび上がっている。
「対戦相手として(浦和と)対峙した時に、コンセプト、哲学を大事にしているんだろうなという印象だった。僕もリカルドの1年目を徳島でやらせてもらったけど、体現しようとしているサッカーは短い時間でできるものではない。
1日、1日の練習にコンセプトや意味を持たせている監督。そこを分かっているからこそ、良い形で還元できればいい。選手それぞれ特徴や、やりたいプレーがあるなかで、やらなければいけないこととやりたいことを区別して、その時に適切なことをできないと戦術の浸透は遅くなる。とはいえ、やらないといけないことだけだと良さが出ない。言及すべきところ、見守るところ、注意深く観察してやっていきたい」
サッカークラブは試合だけでなくトレーニングがどれだけ高い質で実施できるかが重要になる。試合数よりも多い機会だと考えれば、ロドリゲス監督の戦術や考え方を熟知する岩尾が入ることの意味はそうした点からも大きいだろう。
34歳にして新たな挑戦を選んだプレーメーカーは、「リカルド監督の戦術を時間をかけて理解してきたつもり」とも話す。全体的にグッと年齢層が下がった今の浦和にとって、戦術浸透を加速させつつチームに落ち着きをもたらす存在になると期待される。
[ftp_del]
[/ftp_del]
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)