EURO4強敗退も爽やかに散ったウェールズ名将コールマンの気遣いと潔さ 「ポルトガルに賛辞を、優勝を願う」

16強敗退で英代表辞任の迷将ホジソンと対極の手腕と高評価

 指揮官はサポーターの懐具合を心配するほどの気遣いを見せた。1958年のスウェーデン・ワールドカップ以来58年ぶりとなるメジャートーナメント出場となった今大会。EUROベスト4という快挙を手にしたコールマン監督は「準決勝で破れたことについては傷ついている。選手も残念がっているが、そうした思いは徐々に収まるだろう。後で振り返った時、彼らは国の誇りのために成し遂げたことを理解することになるだろうね」と感慨深げに語っている。

 隣国のイングランド代表のロイ・ホジソン前監督は16強の敗退に伴い珍采配の連続で辞任に追い込まれた。アイスランド戦での敗北後の振る舞いで男を下げ、猛烈な批判を国民から受けている。

 迷将ホジソンとは対照的に、コールマン監督は悔しい敗退後も爽やかさと優しさを示して男を上げた。チームを一丸にまとめたその手腕の評価も絶大で、母国ウェールズの歴史に名を刻んだ指揮官として永遠に語り継がれる存在となった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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