獅子奮迅の活躍もEURO敗退のベイル ウェールズ代表史上初の4強躍進に「満足しなければいけない」
ラムジーの出場停止が痛手に サポートの脆弱性際立つ
躍進を遂げたウェールズの旅路が終わりを告げた。欧州選手権(EURO)準決勝のポルトガル対ウェールズの一戦は、FWクリスティアーノ・ロナウドの1得点1アシストによりポルトガルが2-0で完勝。2004年大会以来2度目の決勝進出を果たした。
敗れたウェールズのFWギャレス・ベイル(レアル・マドリード)は敗退に肩を落としたが、58年ぶりのメジャートーナメントで世界中に驚きを与えたことで自信を深めている。英公共放送「BBC」が選手のコメントを伝えている。
ウェールズはベイルと並ぶチームの大黒柱MFアーロン・ラムジー(アーセナル)を累積警告による出場停止で欠く厳しい戦いとなった。後半4分にセットプレーからロナウド、さらに同7分にはロナウドのシュートをゴール前のFWナニ(ベジクタシュ)が角度を変えて追加点をゲット。だが、個々の能力で圧倒的に見劣りしたウェールズのチャンスはベイルの個人技を頼り。背番号11の圧倒的な能力で再三ゴールに迫るも、サポートは乏しかった。中盤の底に戻りビルドアップ、サイドに開いてチャンスメーク、50メートルのドリブル突破からシュートと鬼神の働きを見せたが、ポルトガルゴールを破るには至らなかった。
試合後、ベイルは敗退という結果を「ファイナルまであと一歩というところで、非常に残念」と振り返っているが、それ以上に初出場で世界の4強入りを果たした母国の躍進に手応えを掴んでいたようだ。
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