「相手を見てプレーを変えている」 青森山田エース松木玖生、華麗個人技弾の“余裕”を元日本代表DFが絶賛
元日本代表DF栗原勇蔵氏もFC東京入り内定の松木を高評価
青森山田(青森)のエースMF松木玖生(3年)は、1月8日に行われた第100回全国高校サッカー選手権の準決勝・高川学園(山口)戦で圧巻の個人技からゴールを奪い、6-0の勝利に貢献した。元日本代表DF栗原勇蔵氏は、「余裕がないとできない」と高く評価している
今年度、インターハイと高円宮杯U-18プレミアリーグEASTを優勝し、選手権と合わせて3冠獲得を狙う青森山田は、前半にセットプレーから2得点。後半に入るとさらに攻勢を強め、松木、FW小湊絆(2年)、DF丸山大和(3年)、MF田中栄勢(3年)が得点し、圧勝となった。
大量6ゴールが生まれたなかでも、後半12分に生まれた”10番”松木のゴラッソが話題となっている。敵陣深くのペナルティーエリア(PA)右付近で、相手選手とルーズボールを競り合った松木は右足の踵(かかと)でボールを背後へ流す。この動きについていけなかった相手を尻目に、そのままエリア内へ侵入すると左足を一閃。ファーサイドへシュートを突き刺して見せた。
一瞬の閃きと高度なテクニックが光ったこのゴラッソ弾について、J1通算316試合に出場し、日本代表でも20キャップを刻んだ栗原氏は、松木の華麗な身のこなしに着目している。
「角度的にシュートも難しいし、縦にスペースがなくで、トラップしていたらカバーが来れていた状況。そのなかで、松木選手は完全に相手を見て、プレーを変えていると思うので、質はかなり高いです。余裕がないとできないし、逆を取る状況判断も素晴らしい。(大津との)決勝でもスーパープレーに期待ですね」
高校卒業後はJ1のFC東京入りが内定している松木。衝撃の一撃は、元日本代表DFの栗原氏も唸らせるレベルの高さだった。
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