エリクセン、英トッテナム復帰の可能性浮上 指揮官が受け入れ示唆「扉は開かれている」
ICD装着によりインテル退団、現在無所属も現役続行を目指す
トッテナムのアントニオ・コンテ監督がインテルを退団したデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンについて「扉は常に開かれている」と復帰の可能性を示唆するコメントを残した。イタリアサッカー情報サイト「フットボール・イタリア」などが伝えている。
エリクセンは昨年6月の欧州選手権(EURO)フィンランド戦の前半終了間際に突然ピッチで意識を失い、救命処置を受けた後に病院へ緊急搬送された。迅速な措置により命をとりとめたエリクセンは植え込み型除細動器(ICD)を装着して退院。現役続行を目指している。
イタリア・セリエAではICDを装着してのプレーが認められていないため、エリクセンは昨年インテルと契約解除し、現在は個人トレーニングを行っている。インタビューでは「僕の目標はカタールで開催されるワールドカップでプレーすること」と今年11月に開幕する大舞台への出場を目指していると明言していた。
昨シーズンまでインテルを指揮し、現在はトッテナムを率いるコンテ監督は記者会見で復帰を目指すエリクセンについて次のように語ったという。
「最近はクリスティアンと話していない。でも彼がピッチに立って、ボールを蹴っている姿を見られることは素晴らしいことだ。我々は本当に重要な選手について話している。本当にトップの男だ。この夏に起きたことは彼と一緒に働いていた人や彼をよく知る人にとって本当に良くないことだった。私も怖かった。だが、今は彼が再びフットボールをプレーするという素晴らしいニュースを聞けた。クリスティアンに対して、扉は常に開かれていると思う」
コンテ監督はエリクセンが今後トッテナムに復帰する可能性を示唆するコメントを残している。2人は19-20シーズンにインテルで師弟関係にあった。
無所属のエリクセンに対して昨年末の時点で複数クラブからの問い合わせがあったことを代理人のマルティン・ショーツ氏が明かしている。トッテナムが接触したかどうかは不明だが、2013年から20年まで7シーズンに渡って活躍した司令塔を迎える準備は整っているのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)