鳥栖MF藤田直之、7年ぶりの古巣復帰を決断させた“クラブ愛” 「僕を育ててくれた」

7年ぶりに古巣に復帰した元日本代表MF藤田直之【写真:ⓒSAGAN DREAMS CO.,LTD.】
7年ぶりに古巣に復帰した元日本代表MF藤田直之【写真:ⓒSAGAN DREAMS CO.,LTD.】

昨季まで3年間C大阪でプレーしていたなか、15年まで在籍していた鳥栖復帰を決断

 J1サガン鳥栖は1月8日、トップチームが始動した。7年ぶりに古巣に復帰した元日本代表MF藤田直之はオンライン会見で、「また鳥栖に戻りたいという気持ちは持っていた」と決断の理由を語った。

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 2010年、福岡大から鳥栖に加入した藤田は6年間プレーしたのち、ヴィッセル神戸へ移籍。2019年からはセレッソ大阪でプレーした。

 昨季はリーグ戦31試合2ゴールを記録したなか、昨年12月に古巣・鳥栖への復帰が決定。当時とは大きくメンバーが入れ替わったなかで、「7年ぶりにこのグラウンドでサッカーをして、懐かしい気持ちと新鮮な気持ちが混ざったような感覚です。若くてフレッシュな選手が多い印象。雰囲気は(以前在籍していた時と)全然違いますね」と初日の感想を語った。

 藤田は2016年に鳥栖を離れた際、「また鳥栖に戻りたいという気持ちは持っていた」という。

「(神戸への)移籍を決断する時に、(鳥栖は)大好きなクラブというか、僕を育ててくれたクラブだったので、離れる決断をするのがしんどかった。めちゃくちゃ悩みまくったのを今でも覚えています。でも、選手として成長すること、選手生活を終えた時のことを考えると、選手としても、人としても成長できると考えての決断。今回、(昨季まで在籍していた)セレッソも必要としてくれていましたし、悩むところはありましたけど、(鳥栖から)オファーを頂いて、まだ身体が動くうちに鳥栖に戻りたいと思いました」

 昨季から大幅に選手が入れ替わったなかで、34歳の藤田にはボランチとして、リーダー役としても期待が懸かる。

「僕は点を取ったり、決定的なパスを出す選手ではない。ボランチとしてチームがうまく機能するように、前線の選手の良さを引き出すような役割をできればいい。今までもそれが評価されていろんな監督に使ってもらったと思います。目標で数字とかは立てないようにしているので、年間を通して怪我なく、常にチームに貢献できるようにすることです」

 7年ぶりに古巣に戻った熟練のボランチは、愛するクラブのためにすべてを捧げる覚悟だ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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