青森山田が“トリックプレー”の高川学園に6-0完勝 決勝カードは熊本の大津と激突へ
3年ぶり3回目の優勝を目指す青森山田は6ゴールの猛攻で高川学園を撃破
第100回全国高校サッカー選手権は1月8日に準決勝が国立競技場で行われ、青森山田(青森)が安定感のある試合運びで高川学園(山口)を6-0で下した。
2回戦から登場の青森山田は、3試合を11得点2失点で勝ち上がってきた。今年度、インターハイと高円宮杯U-18プレミアリーグEASTを優勝。この選手権と合わせての三冠を狙う。1年次から出場のMF松木玖生がJ1のFC東京、MF宇野禅斗はJ2の町田ゼルビアに内定とタレントが揃っている。
一方の高川学園は1回戦から登場。2回戦からの3試合はすべて1点差の接戦を制してきた。特に、工夫を凝らしたセットプレーが話題になり、注目を集めている。
しかし、この試合でセットプレーを有効に使ったのは青森山田だった。まずは前半3分、MF藤森颯太がフリーキックを相手最終ラインとGKの間に落ちてくる絶妙なボールで蹴り込むと、FW名須川真光が頭で合わせて先制ゴールを奪った。
5バックで守備を固めた高川学園に対して試合を支配する青森山田は前半26分、今度は藤森が左コーナーキックでストレート系のボールを供給すると、ニアサイドに選手たちが動いた後にファーサイドから入ってきたDF丸山大和がヘディングで決め、2-0とリードを広げて前半を終えた。
後半から高川学園は4バックに戻したが青森山田は後半12分、右サイドのタッチライン際での競り合いからボールをものにした松木がそのまま中央方向へドリブル突破。角度のないところから左足を振り抜くと、狭いコースを抜けてファーサイドに突き刺さる追加点となり、リードを3点に広げた。
さらに青森山田は後半24分、右サイドから藤森が相手と駆け引きしながら中央にラストパスを送ると、途中出場の2年生FW小湊絆がゴール。さらに同40分にもコーナーキックから丸山がこの日2点目のヘディングシュートを決め、同44分には途中出場のMF田中栄勢がゴールして6-0で大勝した。
3大会ぶり3回目の優勝を目指す青森山田は、10日に国立競技場で行われる決勝戦で熊本県勢初の決勝進出となった大津(熊本)と対戦する。
(FOOTBALL ZONE編集部)