高川学園の”トリック珍プレー”、元祖はフットサル界? 「同じアイデアが使われていた」と海外注目
フィンランドのフットサルクラブ、2014年3月に同様のプレーを披露
第100回高校サッカー選手権で、高川学園(山口)が秘策として打ち出したトリックプレーが世界で話題となっているなか、海外メディアはフィンランドのフットサルで過去に同様の手口が使われていたことを指摘している。
14年ぶりの準決勝進出を果たした高川学園は今大会、セットプレーの際に味方同士が手をつないで円陣を組み、回転した後に散らばっていくトリックプレーを披露。通称「トルメンタ」(スペイン語で「嵐」を意味)と言われる珍プレーから1回戦・星稜(石川)戦(4-2)などで得点を生み出し話題となった。
反響は世界にも広がり、海外メディアでも続々と報じられているなか、フィンランド紙「イルタ・サノマトゥ」は新たな事実を報道。「フィンランドのフットサル会場ではすでに同じアイデアが使われていた」と綴り、同国のフットサルクラブが同様の戦法を用いていたと指摘している。
記事によると、高川学園と同じようなトリックプレーが見られたのは、2013-14シーズンの同国フットサルリーグ。14年3月に行われたソメロ・フォルスカ対FCラウマの一戦だ。その瞬間が収められた動画では、ソメロ・フォルスカが得たCKの際、選手3人がゴールから離れた位置で互いの手をつないで旋回。キック間際に輪が解け、1人の選手がニアサイドへ飛び込む様子が収められている。
まさに、高川学園の「トルメンタ」と瓜二つ。記事内では「フィンランドのフットサル通の間では、高川学園のプレーに目新しさがないことを知っている。2013-14シーズン、ソメロ・フォルスカ・フットサルは独自バージョンでリーグ内の注目を集めた」と綴られ、同国サッカー協会によるマッチレポートも併せて掲載した。
物珍しさもあり、世界中から熱視線を浴びた高川学園のトリック珍プレー。一方で、フィンランドのフットサル界においては、既視感のある光景だったようだ。