悪童、小皇帝に続き、フンメルスが犠牲者に… 勝利の代償に大一番で出場停止となった悲劇の主人公とは

最高の相棒を失った90年W杯のマラドーナ  

 またアルゼンチン代表FWクラウディオ・カニージャも同大会で試練を味わった。長髪をたなびかせたスピードスターはMFディエゴ・マラドーナにとって最高の相棒となっていた。準決勝イタリア戦でも後半に同点ゴールを決めたが、決勝トーナメント1回戦・ソ連戦に続く警告を受けたことで、次戦出場停止が決まった。カニージャを失ったアルゼンチンは決勝の西ドイツ戦でマラドーナが徹底マークに遭い、0-1で敗戦して大会連覇を逃した。

 ラムジーやフンメルス以外にもポルトガルでは中盤の要、ウィリアム・カルバーニョが準決勝出場停止となる。準決勝ではさらなる激戦が予想されるが、スターが大舞台を逃すという悲劇が更に生まれてしまうのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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