“九州の雄”大津、初のベスト4進出 前橋育英を1-0撃破…同校史上最高成績を記録
熊本県勢としては第33回大会の熊本工以来2回目の4強
第100回全国高校サッカー選手権は1月4日に準々決勝が行われ、フクダ電子アリーナの第1試合では大津(熊本)が優勝経験を持つ前橋育英(群馬)に1-0で勝利し、初の準決勝進出を決めた。
大津は東福岡(福岡)、佐賀東(佐賀)と九州勢対決を連勝して準々決勝に進出した。4大会前に優勝経験を持ち、数々のJリーガーも輩出している名門の前橋育英は、今回のチームからもDF岡本一真がザスパクサツ群馬、MF笠柳翼がV・ファーレン長崎への加入が内定している。
立ち上がりから前橋育英は持ち前のテクニカルなサッカーを展開するが、先にスコアを動かしたのは大津だった。前半11分、ワンツーで抜け出したFW一村聖連が右足を振り抜いて先制ゴールをゲット。優位な立場を手にした。
前橋育英は自陣後方からボールをつなぎながら前進していくが、大津も最終ラインを中心にした整った守備組織で対抗。簡単にゴール前には侵入できない展開になり、大津が1-0とリードしたままハーフタイムを迎えた。
後半に入っても前橋育英が全体的にボールを持つ展開になったが、大津もFW小林俊瑛が背後に抜け出してGKと1対1になるチャンスを得た。しかし、前橋育英はGK渡部堅蔵がファインセーブし、追加点を許さずに試合を進めた。
残り15分で大津は5バックを基本に、状況によっては6バックになることを辞さずに後ろのスペースを埋めて逃げ切り体勢に入った。前橋育英は敵陣に押し込んだ状態でサッカーを展開したが、最後までゴール前を割り切れずにこのまま1-0で大津が勝利した。
川崎フロンターレのDF谷口彰悟ら、日本代表に選出される選手も輩出して九州の雄としても知られる大津は、これで史上最高成績となるベスト4進出を果たした。熊本県勢としては昭和29年度(1954年)、第33回大会の熊本工以来2回目。8日の準決勝では、静岡学園(静岡)と関東第一(東京B)の勝者と国立競技場で対戦する。
(FOOTBALL ZONE編集部)