日本人トリオ補強のセルティック、元プレミア戦士が懸念材料を指摘 「アイデンティティーが必要」

セルティックを率いるポステコグルー監督【写真:Getty Images】
セルティックを率いるポステコグルー監督【写真:Getty Images】

マンUなどでプレーしたマイケル・スチュワート氏は、若手や国内選手の活用も要望

 スコットランド1部セルティックは、昨年12月31日に横浜F・マリノスのFW前田大然、川崎フロンターレのFW旗手怜央、ガンバ大阪のMF井手口陽介の3人を同時に獲得したことを発表した。今季公式戦16ゴールを挙げているFW古橋亨梧を含めて、日本人選手が4人となったが、元プレミア戦士はセルティックの“アイデンティティー喪失”を懸念している。地元紙「デイリー・レコルド」が伝えた。

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 セルティックは昨夏、ヴィッセル神戸から日本代表FW古橋を獲得し、ここまで公式戦16ゴールを挙げる活躍を見せている。アンジェ・ポステコグルー監督がJクラブを率いていたこともあり、さらなる日本人選手の獲得が噂されていたなか、昨季J1リーグ得点王(23得点)に輝いた前田を買い取りオプション付きの期限付き移籍、王者川崎の旗手と海外リーグ挑戦歴を持つ井手口は4年半契約の完全移籍が昨年12月31日に決まった。

 スコットランドの名門に、4人の日本人選手が一挙に所属することになったが、イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドでプロキャリアをスタートさせ、現役引退後は評論家を務める元スコットランド代表MFマイケル・スチュワート氏は、公共放送「BBCスコットランド」で今回の補強について独自の見解を述べている。

「多くの人々にとって意表を突くもの(補強)だったことに疑いの余地はない。(21年6月に就任した)アンジェ・ポステコグルーは苦労していた選手数人を復活させ、キョウゴというスターを連れてきた。今回を含めて、すべて良い契約だとは思うが、セルティックのアイデンティティーが少し必要だと思う。ブレンダン・ロジャーズ体制では、多くの国内プレーヤー(スコットランド人選手)がいた。それは代表チームの観点から大きなことで、私はそれが失われるのを見たくない。ポステコグルーは日本人選手をよく知っているので、日本市場に積極的だが、若手や国内出身選手も同様にキープしてほしい。まだシーズン途中で、現時点でセルティックにとって良い補強だとは誰も示唆しないだろう」

 イングランドとスコットランドのほかに、ポストガル、スイス、ギリシャ、スウェーデン、オランダ、クロアチア、ベルギー、イスラエル、オーストラリア、コートジボワール、日本と多国籍軍のセルティック。スチュワート氏はスコットランドの名門たるアイデンティティーが損なわれることを懸念していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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