伊代表のPK要員として出場も“カエルダンス”で痛恨ミス 高まる批判に「得点できる自信はあった」

EUROドイツ戦でPK失敗のザザが語る 「キャリアで最も重要なPKを外した」

 欧州選手権(EURO)準々決勝でドイツ代表とPK戦で9人目までもつれ込む死闘を演じたイタリア代表FWシモーネ・ザザ(ユベントス)が、大きな批判を集めているPK戦で見せた“カエルダンス”のような助走とPK失敗について、「ゴールを決める確信があった」と振り返っている。イタリアテレビ局「スポーツ・メディアセット」が報じている。

「自分はいつもペナルティーを任されている。得点できる自信はあった。マヌエル・ノイアーを逆方向に飛ばしたんだ。だが、不運なことにボールが高すぎた。難しいことになるだろうね。でも、乗り越えるよ。イタリアの国民には、我々が全力を尽くしたことを知って欲しかったんだ」

 ミラノのマルペンサ国際空港に到着したザザは、テレビカメラの前で悪夢の瞬間をこう振り返った。「事実上の決勝戦」とも称された伝統国同士の対決は、後半20分にMFメスト・エジル(アーセナル)のゴールでドイツが先制すれば、同33分にイタリアがDFレオナルド・ボヌッチ(ユベントス)のPKで追いつく白熱の展開となった。延長を含めた120分間で決着がつかず突入したPK戦も9人目までもつれ込み、最後はドイツが6-5で制した。しかし、このPK戦でザザとグラツィアーノ・ペッレ(サウサンプトン)のキックが波紋を呼んでいる。

 ザザはPKのスペシャリストとして、アントニオ・コンテ監督によってPK戦突入直前の延長後半終了間際に、ジョルジョ・キエッリーニ(ユベントス)に代えて送り込まれた。そして2番手のキッカーを務めたザザは、ドイツ代表GKマヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)が動き出すのをギリギリまで待とうと小細工を弄した。助走と言うよりも、ガニ股で細かいステップをちょこちょこと刻む動きを披露。この“カエルダンス”でノイアーが先に動くのを待ったが、世界最高と呼ばれる守護神は不動心を貫き、動かなかった。ザザは諦めたのか、突如思い切り左足を振り抜いたが、シュートは枠を大きく外れてしまった。

 

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