落胆のアーセナル冨安を「立ち上がらせた」 同僚MFのシティ戦“リーダー的行動”に英注目

アーセナルの日本代表DF冨安健洋とMFトーマス・パーティ【写真:Getty Images】
アーセナルの日本代表DF冨安健洋とMFトーマス・パーティ【写真:Getty Images】

シティ戦の終了間際に被弾して1-2逆転負け、アーセナルMFパーティの行動に脚光

 イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋が、現地時間1月1日に行われたプレミアリーグ第21節のマンチェスター・シティ戦で公式戦3試合ぶりに復帰してスタメンフル出場。試合は1-2で逆転負けを喫したなか、アーセナルMFトーマス・パーティが冨安らに見せた行動に注目が集まっている。

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 試合は前半31分にスコアが動く。DFキーラン・ティアニーの折り返しからFWブカヨ・サカが左足で蹴り込んでアーセナルが先制した。しかし後半に入りMFグラニト・ジャカがPKを献上し、これを同12分にMFリヤド・マフレズに決められて潮目が変わった。

 その2分後にはDFガブリエウ・マガリャンイスが2度目の警告を受けて退場となり数的不利となったアーセナルは、試合終了間際のアディショナルタイム3分にMFロドリに勝ち越しゴールを奪われ、1-2で逆転負けを喫している。

 英メディア「フットボール・ロンドン」は「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の不整合でアーセナルが被害を被ったなか、試合後に冨安に同情したパーティがしたこと」と伝え、疑惑の判定に触れつつ、パーティの充実ぶりを取り上げた。

 攻守ともに安定していたパーティのパフォーマンスを称賛し、「ただ単にサッカーの面で優れていただけでなく、経験とリーダーシップを発揮した。フルタイムのホイッスルが鳴り響くなか、若手の冨安健洋とベン・ホワイトがピッチに倒れ込むと、28歳の若者(パーティ)が歩み寄って彼らを立ち上がらせた。これは、彼のパフォーマンスがいかにチームを高めたかを物語るメタファーである」と触れている。

 また英紙「ガーディアン」も「マンチェスター・シティ戦の終了のホイッスルが吹かれ、落ち込むアーセナルの冨安健洋」と写真付きで紹介。「試合後のエミレーツ・スタジアムには、奇妙で聞き慣れない騒音が渦巻いていた。芝生に散らばっていた赤と白は、ロスタイムの失点で敗れた人間の山だった。冨安健洋とベン・ホワイトはぐったりしていた。トーマス・パーティが手を差し伸べて、彼らを助けた。アーセナルの疲れ果てた選手たちがゆっくり立ち上がると、グラウンドの四方から彼らに拍手が送られた」と記し、パーティの行動を描写した。

 アディショナルタイムに力尽きたアーセナル。全力を出し切った冨安らに見せたパーティのリーダー的行動に反響が広がっているようだ。

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