“ループ予告”PK失敗のイタリア代表FWが失意と傷心の謝罪 「僕は何者でもないまま帰っていく」
今大会2得点と活躍も不本意な結末に…
「練習では、僕も(2人目で失敗した)ザザもキックをしっかりと決めていたんだ。コンテ監督がリストを作り、僕らは思うことを話して順番が決まった。でも、PKキッカーには(ダニエレ・)デロッシや(アントニオ・)カンドレーバ、(アレッサンドロ・)フロレンツィがいなかった」
ペッレはEURO初戦のベルギー戦と決勝トーナメント1回戦のスペイン戦でゴールを決め、通算2得点を挙げていた。タレント不足が叫ばれるなかで前線の核となり、体格を生かしたポストプレーでイタリアの速攻を大いに助けた。しかし、この大会が良いものであったかという問いかけには「今、そうは思えないよ」と落胆を口にしている。
「あのPKを決めていたら、僕は怪物だと言ってもらえていたかもしれない。しかし、そうはならずに悪い方向へ進んでしまった。この大会が始まった時、僕は何者でもなかった。今、僕はその時と同じ何者でもないまま帰っていくよ」
不発に終わった駆け引きにより、元フランス代表FWティエリ・アンリ氏や元イングランド代表FWアラン・シアラー氏からも批判を受けたペッレは、失意と傷心のままフランスを去っていった。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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