「香川真司に何が起こったのか」 プレミア優勝経験からの「悲しい光景」に英紙落胆

現在無所属の元日本代表MF香川真司【写真:Getty Images】
現在無所属の元日本代表MF香川真司【写真:Getty Images】

ギリシャ1部PAOKとの契約解除により無所属に

 元日本代表MF香川真司は、昨年12月18日にギリシャ1部リーグPAOKテッサロニキとの契約解除を発表し、現時点で所属先が決まっていない。かつてドルトムントの中心選手として活躍し、プレミアリーグ優勝も経験しているアタッカーの激動のキャリアを、英紙が「悲しい光景」と触れている。

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 香川は2010年にセレッソ大阪からドイツ1部ドルトムントに移籍。加入1年目の10-11シーズンにチームのブンデスリーガ制覇に貢献すると、翌11-12シーズンにはリーグ連覇を経験し、ユルゲン・クロップ監督が率いた当時のチームで不動の地位を確立してファンからも絶大は支持を受けた。

 12年夏にはイングランド1部マンチェスター・ユナイテッドへ移籍したが、14年にドルトムントへ復帰。18年に退団するまで計7シーズンにわたってプレーした。

 その後はトルコのベシクタシュ、スペインのレアル・サラゴサ、そしてPAOKを渡り歩くもドイツ時代ほどの輝きを放つことはできず、日本代表からも遠ざかった。PAOK退団後の所属クラブは今のところ未定となっている。

 英紙「デイリー・ミラー」は、「シンジ・カガワに何が起こったのか」との見出しで、2013年3月のノリッジ・シティ戦でプレミアリーグにおいてはアジア出身選手初のハットトリックを達成したことを引き合いに出しながら、そのキャリアについて触れている。

「カガワが2012-13シーズンのノリッジ・シティ戦でハットトリックを達成した時は、今後何年にもわたってレッドデビルを助けるだろうと思われた。しかし、(アレックス・)ファーガソンの引退後、物事は上手くいかなかった。2021年には、キャリアの終焉さえ感じさせる状況となった」

 ファーガソン監督はノリッジ戦後、「来シーズンは彼のベストを見ることができると思う」と香川に期待を寄せていたが、翌シーズンからデイビッド・モイーズ体制となり、香川の出番もなくなっていった。

「32歳で彼はもっと多くのことを提供できるかもしれないが、スタメン2回、途中出場2回という状況は、イングランドにいた際の可能性を考えると悲しい光景だ。ユナイテッドファンは、常にあのハットトリックを覚えている」

 長いトンネルから抜け出せずにいる香川だが、2022年を“復活の年”にできるだろうか。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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