2000年大会以来のEURO優勝へ! 仏がジルー2発などで伏兵アイスランドを5−2撃破、ドイツとの4強進出
グリーズマンが大会通算100得点目で単独首位の4ゴール
続く同45分には、ポグバの縦パスをジルーが縦パスでフリックすると、抜け出したグリーズマンが飛び出してくるハルドーソンを浮かしたシュートでかわして4点目を決めた。グリーズマンはこれで大会通算4得点でランキングの単独トップに立った。また、このゴールは今大会全体での100ゴール目のメモリアルゴールになった。一方、これまで快進撃を見せてきたアイスランドもロングスローなどから5本のシュートを放ったがゴールを割ることはできず、フランスが4-0と大量リードで前半を終えた。
それでも、アイスランドの心は折れることがなかった。後半11分、右サイドからMFギルフィ・シグルドソンがGKと最終ラインの間に低いクロスを入れると、FWコルベイン・シグトルソンがニアサイドで合わせてゴール。1点を返し4-1とした。
しかし、直後の同14分、敵陣の浅い位置からパイェが縦に蹴り込んだフリーキックをジルーが飛び出してくるハルドーソンと相手DFに競り勝ちヘディングでゴールに流し込んで自身2点目。5-1と再びリードを4点に広げた。
諦めないアイスランドは同18分に右コーナーキックからDFスベリル・インガソンが至近距離でヘディングシュートを放ったがフランスGKウーゴ・ロリスのスーパーセーブに阻まれた。それでも反撃を続け、同39分にはDFアリ・スクラソンのクロスをMFビルキル・ビャルナソンが頭で押し込んで2-5とした。敗色濃厚のムードの中でも、会場に集まったアイスランドサポーターは大きな拍手と歓声を送り、母国の健闘を称えた。
試合はこのまま5-2でフランスが勝利を収めた。開催国の期待を背負い準決勝に進出した仏代表は2000年大会以来、3度目の優勝を目指し、前日にPK戦の死闘の末にイタリア代表を破ったドイツ代表と対戦することになった。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images