「異様な瞬間」 日本高校サッカー“ゆっくりすぎる”珍PKに世界熱視線「SNS騒然」
流通経済大柏DF田口空我の珍PK、各国メディア反応の反響ぶりも話題
第100回全国高校サッカー選手権の1回戦で生まれた“珍PK”は「サッカー史上最も遅いPK?」と反響が広がり続けており、「日本の高校選手権で生まれてSNS騒然」と海外メディアから注目の的になっている。
クローズアップされているのは、2021年12月29日にフクダ電子アリーナで行われた1回戦の流通経済大柏(千葉)対近大和歌山(和歌山)。両軍が1ゴールを奪い合った一戦は80分で決着がつかず、1-1のままPK戦へ突入。流通経済大柏の2人目でDF田口空我が登場し、脚光を浴びることとなる。
ボールをセットする田口。それを確認した主審が笛を鳴らす。キッカーはそこからタイミングを見計らい、数秒後にボールを蹴り込むのが一般的だ。だが、田口はボールとの距離を取ったまま、静止画のように10秒ほど様子を窺い、ゆっくりと始動。ここから小さくステップを刻んで徐々に距離を詰めつつ相手GKを焦らしていく。ステップの高さを変えながら巧みに時間を使い続け、最後は冷静にシュートを流し込んだ。
主審の笛が鳴ってからシュートが決まるまで約40秒という異例の長さを要しており、世界的にも試合数が少ない時期とあって、海外メディアから一層注目を浴びた。各国メディアが一斉に報じ、絶賛の声が続出している。
日本発の“珍PK”映像は広がり続けており、米メディア「El Intransigente America」は「きっと信じない:日本サッカー界で異例のPK」と報道。記事では「SNSでトレンドとなった異様な瞬間」と評し、「サッカーを愛するすべての人の注目を集めたアクション」「果たして、彼の真似をするサッカー選手が現れるのか」と期待を込めている。
スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」が「サッカー史上最も遅いPK?」が反応すれば、アルゼンチン紙「ラ・ナシオン」も「その選手がボールに向かって歩き、フィニッシュするまでに約40秒かかった」と伝え、「日本の高校選手権で生まれてSNS騒然」と世界中での反響ぶりを伝えた。
海外メディアから日本の高校サッカー選手権に熱視線が注がれており、1月10日の決勝まで続く大会の注目度は一層高まりそうだ。