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ミランのムンタリがインザーギ監督の手腕に心酔 「僕たちはやっとチームになったんだ」
強固な絆で結ばれた指揮官と選手たち
ACミランの日本代表MF本田圭佑を再生させた、フィリッポ・インザーギ新監督の手腕が選手に高く評価されている。ミランのガーナ代表MFサリー・ムンタリがイタリア地元紙「コリエレ・デロ・スポルト」に指揮官の手腕に対する心酔ぶりを明らかにした。
インザーギ監督は手腕に定評のある現在ユベントスを率いるマッシミリアーノ・アッレグリ監督や、現役時代に「教授」の異名を取ったクラレンス・セードルフ前監督以上の戦術家であると、ムンタリは表現する。
「ミランはここ2年間、ゲームプランと呼べるものが存在しなかった。インザーギが来た今、違いを見いだすことができる。アッレグリとセードルフには他意はないけれど、僕たちはやっとチームになったんだ」
現役時代は、DF陣や、マーカーのスキを突いてゴールを量産した。伝説的なストライカーには、適切な動き出しや、ポジショニングというものが手に取るように分かるのだろう。
「インザーギはピッチ上でどうプレーすべきか、いかに動くべきか、どうポジショニングすべきかを理解させてくれる。これは2年間、僕たちになかったものなんだ」
さらに、ムンタリは戦術面以外のピッポ監督の優秀さにも触れている。
「ピッポは卓越した監督だ。彼は選手のモチベーションを高め、集中する。そして、選手をリスペクトし、刺激も与えてくれるんだ」
昨季ミランに移籍した本田は不振からサポーターとメディアから批判を集めた。だが、今季は公式戦6試合出場4得点2アシストと見違えるような活躍を見せている。本田再生の立役者となったピッポの“流儀”をムンタリが明かすように、選手とすでに強固な絆を構築しているようだ。
昨季8位に低迷し、欧州のカップ戦出場権を持たないミランだが、求心力を誇るインザーギ監督とともに躍進のシーズンを迎えるかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web