鉄壁を誇った“イタリア版BBC” 悲運のPK負けに代表引退の名ストッパー号泣「誰も我々を思い出さない」

「一致団結した、真の情熱が存在したんだ」

 号泣のあまりに、それ以上言葉を繋げなかったバルザーリは、イタリア代表の栄光の歴史を知る一人だ。

 2004年アテネ五輪銅メダルから、06年ドイツ・ワールドカップ優勝を経験。12年のEURO準優勝メンバーでもあるが、今大会を最後に代表引退を宣言していた。「若い選手にチャンスを与えるのは過ちではない」と語り、若手に道を譲る意思を明らかにしていた。

 イタリア代表の一員として挑む最後の舞台で無念の敗戦を喫した男に、イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は「アッズーリの巨人は子どものようだった。涙を止めることができない。敗退の痛みが突き刺さっていた」と報じていた。

 「一致団結して成功しようという、真の情熱が存在したんだ。そして、悲しんでいる」と今大会のイタリア代表への誇りを口にしたバルザーリ。イタリア復活を印象づけたものの、高みには届かなかった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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