去就が注目されるバルサの“守備マスター” 「僕らは来季もいいシーズンを…」と残留宣言?
ユベントス移籍が囁かれるマスチェラーノが残留を示唆か
バルセロナのアルゼンチン代表DFハビエル・マスチェラーノが、クラブ残留宣言を口にしている模様だ。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。
マスチェラーノは2010年にバルサに加入後、類稀な危機察知能力を生かしてセンターバックのレギュラーとして君臨し、公式戦281試合に出場した。昨季はキャプテンのうちの1人に選ばれて、2年連続国内二冠に貢献。コパ・アメリカ・センテナリオ(南米選手権)でも、そのディフェンス能力は圧倒的な存在感を放った。
しかし5月末に、セリエA5連覇中のユベントスへの電撃移籍が基本合意に達したと報じられた。クラブはこの報道を否定したものの、数々のタイトル獲得に貢献してきた盟友であるブラジル代表DFダニエウ・アウベスが来季からユーベの一員になることもあって、バルセロニスタがやきもきすることになった。
しかしマスチェラーノは、オフを過ごすグアテマラで記者団に「クラブを去る意図は全くないよ」と語った模様だ。「僕らは来季もいいシーズンを送れることを願っている。いつだって僕はたくさんの興奮を持ってシーズンを迎えるし、それが最高になることを願っているんだ」と、カンプ・ノウへの帰還を予告。2018年まである契約を全うすることを誓ったという。
バルサは先日、ネイマールと2021年までの契約延長を正式に発表した。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスとの「MSNトリオ」に加えて、最終ラインで相手アタッカーのカウンターを食い止める“ディフェンス・マスター”のマスチェラーノが健在なら、昨季果たせなかったUEFAチャンピオンズリーグ制覇にも、再び近づくことができるはずだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images