鳥栖・金明輝前監督へ懲罰決定 Jリーグ発表、パワハラ行為発覚…資格停止8試合&けん責処分

鳥栖前監督の金明輝氏【写真:Getty Images】
鳥栖前監督の金明輝氏【写真:Getty Images】

クラブ側には、罰金300万円とけん責処分が下される

 Jリーグは12月30日、金明輝サガン鳥栖前監督および、クラブに対して懲罰を決定したと発表した。金前監督は暴力行為や暴言によるパワーハラスメント行為を繰り返していたことが発覚し、この件について裁定委員会に諮問した結果、同前監督には公式試合への出場の資格停止8試合、または、8試合に相当する期間の経過とけん責処分が下されている。

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 金前監督には、パワーハラスメント行為が常態化している疑惑が浮上。リーグ側はこの件を調査し、懲罰内容を発表した。リリースによると対象事案は、以下の通り。

(1)金明輝前監督

 鳥栖U-18の監督を務めていた時期(2016年~2018年)から、U-18またはトップチームの選手およびチームスタッフに対し、暴力行為や暴言によるパワーハラスメントを繰り返しており、その結果、多数のチーム関係者が深刻な精神的なダメージを受ける等の被害が複数生じたこととなっている。

(2)サガン鳥栖

 金前監督による本件行為は、選手のプレー環境やスタッフの就業環境に直結するクラブ内部の問題であるとともに、クラブの信頼・信用に関わる問題であり、リーグではなく、クラブ自身で必要な調査を実施して事実を把握し、その原因究明、再発防止、適切な処分を行うことで、クラブの自浄能力を示すべきであった。にもかかわらず、クラブは、同監督による選手への足払い行為(以下「本件足払い」)※以外にも同監督による暴力行為を含む悪質なパワーハラスメントに関する訴えや報道があることを知りながら、それに正面から向き合うことなく、必要十分な調査を行うこともなかった。その結果、多くのチーム関係者が精神的な打撃を受ける等の被害が生じるとともに、一部報道により社会的非難を受け得る状況を招いた。

※2021年6月26日、サガン鳥栖トップチームの練習中に、金前監督が選手を手で押さえながら足払いをして転倒させた事案

 懲罰内容について金前監督には、公式試合への出場の資格停止8試合、または8試合に相当する期間の経過(※公式試合に参加する立場の役職に就いていない場合は、公式試合8試合に相当する期間の経過、※期間:2022年2月19日~3月26日、※J1リーグ、ルヴァンカップを含む、※上記期間の経過をもって公式試合8試合の出場の資格停止を消化したものとみなす)とけん責処分が下った。

 またクラブ側には、罰金300万円とけん責処分が下されている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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