PK戦で見せた両守護神の威圧感

　ブッフォン対ノイアーという世界最高峰のGK対決によるPK戦になった。先攻のイタリアは延長後半終了間際にPK戦を見据えてピッチに送り込まれたFWシモーネ・ザザが2人目で蹴るも枠外に外して失敗。しかし、ドイツは2人目のミュラーがブッフォンにコースを読み切られてストップされ、さらに3人目のエジルのシュートはゴールポストに弾かれた。一方のイタリアも4人目のFWグラツィアーノ・ペッレが枠外に外した。

　4人までを終えて2-2で迎えた5人目、イタリアは試合中にPKを決めたボヌッチが登場し、試合とは逆の左サイドを狙ったがノイアーに弾き出された。しかし、ドイツも5人目のシュバインシュタイガーがクロスバーの上に外して失敗。サドンデスに突入し、決着がついたのは9人目だった。イタリアは先攻のマッテオ・ダルミアンが右サイドを狙ったキックがノイアーに弾き出されると、ドイツはヘクトルがゴール右に決めて勝負あり。PK戦6-5のスコアでドイツが勝利し、準決勝へとコマを進めた。イタリアの38歳守護神ブッフォンは涙を流し、大会を去った。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images