守護神ノイアー止めた! ドイツがPK戦9人目にもつれ込む死闘の末にイタリアを破り3大会連続4強へ
後半に1点を取り合うも120分で決着つかず
後半に入ると、イタリアがサイドを経由した攻撃を増やしたことで多少ボール支配率を回復させたが、最初の決定機はドイツだった。同9分、FWマリオ・ゴメスが相手を引きつけたところでFWトーマス・ミュラーにボールを渡し、左足でシュート。ブッフォンも反応できないボールだったが、戻ってきたMFアレッサンドロ・フロレンツィがボールを弾き出した。
均衡が破れたのは同20分だった。ゴメスが左サイドでボールをキープすると、DFヨナス・ヘクトルに斜めのスルーパスを通し、イタリアのサイドを深くえぐる。ヘクトルのマイナスの折り返しはボヌッチに当たってコースが変わったが、走り込んだMFメスト・エジルのところへ飛び、エジルが蹴り込んで1-0の先制ゴールを挙げた。
全くチャンスを作れていなかったイタリアは同32分、CKからの二次攻撃で中央に入れたクロスをキエッリーニが頭でフリックした際に、背後からマークしていたDFジェローム・ボアテングが押していないとアピールするために挙げていた手に当たり痛恨のハンド。PKの判定となり、これをボヌッチがゴール右に蹴り込んで1-1の同点に追いついた。ドイツにとっては、これが今大会の初失点となった。
試合はこの後、両チームとも決め手を欠き1-1のままタイムアップ。延長戦に突入した。
延長前半は完全にゲームが膠着し、互角の展開のまま終了。延長後半2分、ドイツは右サイドから上がったクロスがクリアされてゴール前に高く上がったところ、ドラクスラーがオーバーヘッド気味に狙ったがボールはクロスバーを越えた。イタリアも同8分、ペナルティーエリア内で途中出場のFWロレンツォ・インシーニェがシュートを放ったが、GKマヌエル・ノイアーの正面へ飛びゴールはならなかった。試合はこのまま1-1で終了し、PK戦に突入した。