EUROを席巻するイタリアの“進化版カテナチオ” 相手を自陣PA内に侵入させない鉄壁の守備
イタリアが2-0と完勝したベスト16の一戦をデータで検証
イタリア対スペインの対戦はこれが35回目だった。驚くべきことに34回も戦った過去の戦績が、10勝14分10敗という全くの五分ということだ。さらに欧州選手権(EURO)におけるこの2チームの対戦は6度目で、同一カードとしては過去最多だ。直近2回のEUROにおける対戦に限れば、2008年は決勝トーナメント準々決勝で0-0(PK戦4-2)、2012年は決勝で4-0といずれもスペインが勝利している。メジャートーナメントにおいて、イタリアがスペインに最後に勝利したのは1994年のアメリカ・ワールドカップ(W杯)まで遡らなければならない。その時はディノとロベルトの“2人のバッジョ”の得点で2-1と勝利している。
こうして前回大会の決勝カードが今大会の決勝トーナメント1回戦で実現したが、グループステージ3試合ですべて同じスターティングメンバーのスペインに対し、イタリアで3試合フル出場はバルザーリとボヌッチの2人だけだ。
フォーメーションはイタリアが3-5-2、スペインは4-3-3だ。
【イタリア代表】
GK
1 ジャンルイジ・ブッフォン
DF
3 ジョルジョ・キエッリーニ
15 アンドレア・バルザーリ
19 レオナルド・ボヌッチ
MF
2 マッティア・デシリオ
18 マルコ・パローロ
23 エマヌエレ・ジャッケリーニ
16 ダニエレ・デロッシ
8 アレッサンドロ・フロレンツィ
FW
9 グラツィアーノ・ペッレ
17 エデル
【スペイン代表】
GK
13 ダビド・デ・ヘア
DF
3 ジェラール・ピケ
15 セルヒオ・ラモス
16 フアンフラン
18 ジョルディ・アルバ
MF
5 セルヒオ・ブスケッツ
6 アンドレス・イニエスタ
10 セスク・ファブレガス
FW
21 ダビド・シルバ
22 マヌエル・ノリート
7 アルバロ・モラタ