移籍市場で大苦戦のレスター “ポスト岡崎”大本命に27億円オファーも獲得失敗
“天才ドリブラー”に続き獲得を逃す
レポートによれば二枚看板のもう一人であるイガロには、中国の上海上港から移籍金3750万ポンド(約51億円)というオファーがあったが、ワトフォードはこれを断っており、主軸2人の慰留に成功したようだ。
一方のレスターにとっては、またも移籍市場でターゲットの獲得に失敗した。18クラブによる争奪戦が繰り広げられていたフランス代表MFハテム・ベン・アルファは、ニースからフランス王者のパリ・サンジェルマンへ渡った。今季24得点を挙げ、アーセナルが獲得を狙っていたエースのイングランド代表FWジェイミー・ヴァーディとの契約延長を果たしたものの、それ以外の補強はハノーバーから獲得したドイツ代表GKロン=ロベルト・ツィーラーのみで、即戦力の補強はない。
来季リーグ戦と並行してCLに初参戦するレスターは、今オフ決定力のあるFWを継続的に探している。日本代表FW岡崎慎司は昨季、献身的なハードワークでファンの心をつかみ、ヴァーディと好連携を築いたものの、リーグ戦5得点とやや物足りない数字に終わった。
前線の得点力アップを目指し、真っ先にディーニー獲りへ動いたが、その意気込みは凄まじかった。英紙「デイリー・テレグラフ」は以前、アルジェリア代表MFリヤド・マフレズやフランス代表MFエンゴロ・カンテを発掘した目利きのスカウトであるスティーブ・ウォルシュ氏が最重要ターゲットにしたとレポートし、オファーを三度出したとも報じていた。
それでも移籍は実現せず、ユベントスのイタリア代表FWシモーネ・ザザへの関心も伝えられているが、具体的な動きはまだ見られていない。奇跡の初優勝を成し遂げ、ディフェンディングチャンピオンとして迎えた最初のオフシーズンは、苦戦が続いている。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images