「彼らを殺すつもりはない」 EURO8強敗退のベルギー闘将、スクランブル先発の若手DF陣のミスを擁護
ヴィルモッツ監督がフェルトンゲン、ヴェルメーレンら不在のセンターバック陣を過激に擁護
欧州選手権(EURO)の準々決勝でウェールズ1-3と完敗したベルギー代表のマルク・ヴィルモッツ監督は離脱者続出で弱体化したFWロメル・ルカクの弟、DFジョルダンら若手センターバックを敗因と分析しながらも「彼らを殺すつもりはない」と過激に擁護。その一方で、自身の去就問題について明言を避け、続投に意欲を示している。英公共放送「BBC」が報じた。
ベルギーは前半13分にMFラジャ・ナインゴラン(ローマ)の強烈なミドルシュートで先制した。しかし、同31分にコーナーキックでウェールズ主将DFアシュリー・ウィリアムズ(スウォンジー)に決められて同点に追いつかれた。さらに後半10分にFWハル・ロブソン・カヌ(無所属)は華麗なターンから豪快なシュートを沈められ、リードを許した。同41分にFWサム・ボークス(バーンリー)にもゴールを奪われた。圧倒的なタレント力を誇りながら、1-3であえなく敗戦した。
EURO参加国の中ではFIFAランキング最上位(2位)のベルギーは、優勝候補にも挙げられたが、結果は準決勝で敗退となった。ヴィルモッツ監督は試合後に自身の将来について質問を受けた。16強アイスランド戦で敗戦直後の記者会見でイングランド代表のロイ・ホジソン監督は自ら辞任の原稿を読み上げたが、闘将ヴィルモッツ監督は現時点で辞任の可能性については否定している。
「(進退について)EURO後に決断すると言った。この試合の結果のみで決断するわけじゃない。今はアドレナリンが出ている状態だ。まだ待つ必要がある」
試合結果について、指揮官は「選手たちは苦い経験を味わった。あまりに多くのミスがあった。ウェールズが優れたチームで、彼らにはよくやったと言いたい。もっといいプレーができたはず。何故、後手に回り続けたかは分からない」と振り返っている。