躍進のウェールズがタレント軍団ベルギー撃破でEURO4強! 決勝懸けポルトガル戦へ

強行出場の主将が決めた同点ゴール

 欧州選手権(EURO)の準々決勝の2試合目が現地時間1日に行われた。初出場のウェールズがFIFAランキング2位の優勝候補ベルギーを相手に逆転で3-1の勝利を収め、ベスト4進出を決めた。FWギャレス・ベイル(レアル・マドリード)を中心とする小国の躍進が続いている。

 試合を動かしたのは序盤から攻勢を仕掛けたベルギーだった。前半13分、左サイドのエデン・アザール(チェルシー)からパスを受けたMFラジャ・ナインゴラン(ローマ)がエリアの外、ゴールまで約25メートルほどの位置から思い切り良く右足を振り抜くと、強烈なシュートGKの手をかすめてネットへ突き刺さった。ナインゴランの今大会2得点目となる豪快な一撃には、ベルギーの控え選手も一斉にベンチを飛び出して喜びを爆発させた。

 ウェールズもすぐさま反撃。同31分、MFアーロン・ラムジー(アーセナル)の右コーナーキックをフリーになったDFアシュリー・ウィリアムズ(スウォンジー)がヘディングで押し込んで同点に追いついた。左肩を負傷しながら強行出場の主将が闘志あふれる一撃でチームを奮い立たせた。

 ベルギーはセットプレーでマークを簡単に外すなど、守備の稚拙さを露呈。流れをウェールズへ渡してしまう。マルク・ビルモッツ監督は後半開始と同時にFWヤニック・カラスコ(アトレチコ・マドリード)を下げ、長身MFマルアン・フェライニ(マンチェスター・ユナイテッド)をボランチとして投入。ナインゴランが一列前のトップ下、スペースのない中央の密集地帯で存在感が希薄だったMFケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)を右サイドに配置転換した。

 

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