レアル、バイエルン、アーセナルが争奪戦に参戦! 英紙がEUROで移籍金を高騰させた10人の猛者を特集
フランスの遅咲きの魔術師、ウェールズのシャビが評価急上昇
欧州選手権(EURO)フランス大会もベスト8が出揃い、開催国フランスや2014年ブラジル・ワールドカップ王者のドイツが順当に勝ち上がりを見せる一方、三連覇を狙ったスペインをイタリアが、名門国イングランドを伏兵アイスランドが下すなどの波乱も起きた。新たなスターも誕生する中、英紙「ガーディアン」では今大会の活躍で評価額を急上昇させた、夏の移籍マーケットでも注目の10人を特集している。
1人目は北アイルランド代表GKマイケル・マクガバン(ハミルトン)。グループステージ第3戦のドイツ戦では枠内シュート11本を浴びながら8セーブを記録。ファインセーブ連発で失点をわずか1に抑えた実力が高く評価されている。16強ではウェールズ代表にオウンゴールで惜敗したが、英メディアではグループリーグのベストイレブンに選出されていた。所属するスコットランド1部ハミルトンとの契約は今季いっぱいだが、記事では「今夏、所属クラブを見つけるのは非常に簡単だろう」と評価されている。
2人目はイングランド代表DFカイル・ウォーカー(トットナム)。イングランドはベスト8で敗退し、アイスランド戦では失点に絡み批判を集めたが、リバプールのDFナサニエル・クラインを差し置いて先発したこの超攻撃的SBのプレーは「見応えのあるパフォーマンス」と絶賛されている。
3人目はスロバキア代表MFマレク・ハムシク(ナポリ)。長年ビッグクラブの注目の的だったスロバキア最高のスターは初参戦のEUROでも異彩を放った。1得点1アシストを決めたロシア戦だけでなく、0-0に終わったイングランド戦のパフォーマンスも絶賛されている。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」はバイエルン・ミュンヘンが獲得に乗り出したと報じているほど株価は急上昇している。
4人目はクロアチア代表FWイバン・ペリシッチ(インテル)。ディフェンディングチャンピオンのスペイン相手に決勝点を決めただけでなく、大会を通じて好調を維持した。4試合で2得点1アシスト。守備でも大きく貢献した。MFルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)やMFイバン・ラキティッチ(バルセロナ)という二枚看板に注目が集まるクロアチアで最も輝きを放った。アーセナル、バルセロナという移籍先候補の名前も浮上している。
5人目はポーランド代表MFグジェゴシュ・クリホビアク。UEFAヨーロッパリーグ二連覇を果たしたセビージャの中心選手は、今大会ポーランドの背番号10を背負ってフランスのピッチに立っている。今大会、最も傑出した守備的MFと賞賛されている。セビージャのウナイ・エメリ監督が向かうパリ・サンジェルマンが獲得を狙うとうわさだが、セビージャは彼の違約金を4500万ユーロ(約51億円)に設定しているという。それでも今大会のパフォーマンスを見れば、その額も納得できるものと高く評価されている。