リオ五輪18選手に見る手倉森Jの狙い 「押し込まれる」展開を想定し一撃必殺のカウンターに活路

浮かび上がる堅守速攻の“仙台スタイル”

 浮かび上がってくるのは、手倉森監督がベガルタ仙台を率いた時、2011年にJ1リーグ4位、12年に2位と躍進を果たした際の要因になった堅守速攻型のチーム構成だ。前線にはオーバーエイジの興梠慎三(浦和)、浅野拓磨(広島)といった最終ラインの背後を取る上手さとスプリント能力を兼ね備えた選手を擁する。グループステージで対戦するナイジェリア、コロンビア、スウェーデンといった強豪国に対し、守備から入って一撃必殺のカウンターで仕留めるためのメンバー構成だと捉えられるだろう。

「もちろん対戦国を見据えての、環境を見据えてのメンバー選考でもある。どの相手にも準備しうるメンバー構成ではないかと思う。トータルで考えて決めました」

 指揮官は、自らが選出したメンバーに対して自信をのぞかせた。耐える時間を過ごし、スピードを生かした手倉森ジャパンのカウンターが炸裂する時、メダル獲得への道も大きく切り開かれていくはずだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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