「彼は正直で、謙虚」 セルティック古橋亨梧の“人間性”を元英国代表の同僚GKが絶賛
セルティックの正守護神である元イングランド代表GKジョー・ハートが語る古橋
スコットランド1部セルティックの日本代表FW古橋亨梧は、現地時間12月19日に行われたリーグカップ決勝のハイバーニアン戦に先発出場。1点のビハインドを負ったなか、2得点を決めて逆転勝利の立役者となった。チームメイトの元イングランド代表GKジョー・ハートも、古橋のパフォーマンスを絶賛している。英紙「デイリー・レコード」が報じた。
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2年ぶり20回目のリーグ杯優勝を果たしたセルティックのヒーローは、間違いなく古橋だろう。負傷明けの古橋は、厳しいマークに苦しんだが、後半7分にMFカラム・マグレガーのループパスに反応して、ボールをコントロールすると左足で同点ゴールを決める。その20分後にも、セットプレーから相手最終ラインの裏を取り、GKの頭上を抜くループシュートを決めて、試合をひっくり返した。
試合を振り返り、ハートは「奇妙な試合だった。優勢に試合を進めていたのに、ヒブス(ハイバーニアンの愛称)からゴールを奪えなかった。そして、彼らが先制した。大混乱に陥るところだった、そんな時だ。あの小さな男が得たチャンスを生かしたんだ。彼はトッププレーヤーで、僕たちを勝利に導いてくれた」と、古橋の貢献度を語った。
イングランド代表として75キャップを誇り、EURO2012や2014年のブラジル・ワールドカップにも出場したセルティックの守護神であるGKジョー・ハートも、日本人ストライカーを絶賛する。
「彼は正直で、謙虚、ハードワークができて、人間性もいい。キョウゴは、僕たちチームからのサポートを感じていると思うよ。確かに、僕たちは座って、長い時間、会話を続けることはできないだろう。でも、彼は僕たちからの愛情を感じているはずだし、それをパフォーマンスで返してくれている」
そして、決勝で古橋が見せた決定力にも舌を巻いた。「キョウゴはトッププレーヤーだ。決勝では、本当のチャンスは2度しかなかったが、それで彼はヒブスを殺した。僕たちが必要としている、トップクラスのセンターフォワードのプレーだったよ。カラム・マグレガーとトム・ロギッチは、素晴らしい視野で彼を見つけた。あとは彼が1人でやってのけた」と、2つのゴールを振り返った。
リーグカップのタイトルを掴んだセルティックの中でも、古橋は特別だとハートは言う。「僕たちは、もちろんチームの力を信じている。でも、キョウゴのような選手がプレーできるなら、彼のプレースタイルはチームにとても合っている。彼が僕たちのナンバーワン・ストライカーであるという事実からは逃れようがないし、彼がプレーできるなら、僕らはみんな嬉しいよ」と、決勝を欠場する可能性もあった日本人ストライカーの重要性を語っている。
加入から半年も経たず、スコットランド屈指の名門にタイトルをもたらす存在となった古橋は、この先、どのような活躍を見せてくれるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)