リーグ杯欠場のアーセナル冨安、“勤続疲労”を専門家が懸念 「プレミアの新人だと忘れてはいけない」
前節のリーズ戦で負傷交代し、専門家ディナリィ氏は”大量ランニング”による疲労を懸念
イングランド1部アーセナルに所属する日本代表DF冨安健洋は、前節に筋肉系のトラブルにより負傷交代となったが、専門家は休養を提言している。英メディア「フットボール・インサイダー」が報じた。
冨安は現地時間12月18日に行われたプレミアリーグ第18節リーズ・ユナイテッド戦(4-1)でスタメン出場。チームは前半のうちに3点を奪って勝利を決定づける展開だったが、後半15分過ぎに右ふくらはぎを押さえてピッチに座り込んでしまい、そのままDFセドリック・ソアレスとの交代になった。
ミケル・アルテタ監督は試合後の記者会見で、筋肉系のトラブルだと話していた。
記事では、「Premier Injuries」というサイトを運営し、医学とデータ分析に精通する怪我の専門家ベン・ディナリィ氏の「アーセナルのスター選手、冨安健洋は、アーセナルでの大量ランニングによる疲労で、一刻も早い休養が必要だ」という意見を報じている。
「これだけ長い時間プレーしていれば、疲労は常に問題になってくる。冨安はプレミアリーグの新人だということを忘れてはいけない。彼はまだ、このレベル、この速度でプレーする厳しさに適応している最中だ。プレミアリーグは要求される強度の高いスプリントの数、1対1のバトルの数という点で、ほかの多くのリーグとは異なっている。冨安は従来のフルバックというよりも、猛烈な勢いで攻め立てるウイングバックであり、膨大な距離をカバーしている」
現地時間12月21日に行われたリーグカップ(カラバオカップ)5回戦のサンダーランド戦(5-1)は欠場した冨安。イタリア1部ボローニャでプレーしていた昨シーズン、3月の日本代表活動の最中に負傷してから不調を引きずった。アーセナルにとって重要な戦力として評価される一方で、完全な状態を取り戻すことを先決にすべきという専門家の提言もあるだけに、起用法や状況が注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)