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盟友の初タイトルに涙の姿――ネイマール、メッシへの熱い“25秒間の抱擁”に賛辞「素晴らしい友情」【名シーン2021】
コパ・アメリカでA代表初タイトルを獲得したメッシにネイマールが熱い抱擁
2021年のサッカー界でも数々の名シーンが見られた。今回は、スペイン1部FCバルセロナから電撃退団となり、今季からフランスのパリ・サンジェルマン(PSG)でプレーしているアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの感動の場面を取り上げる。今年7月、メッシがコパ・アメリカ(南米選手権)決勝で念願のA代表初タイトルを獲得した場面に注目した。
メッシは2004年にバルサでプロデビュー。リーグ優勝10回、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇4回など輝かしい功績を残してきた。しかし、アルゼンチン代表では2005年のデビュー以来メジャートーナメントでの“無冠”が続き、決勝の舞台にはこれまで2014年ブラジル・ワールドカップ(W杯)、07年、15年、16年のコパ・アメリカで立ち、いずれも準優勝。そんななか現地時間7月10日に行われたコパ・アメリカ決勝のブラジル戦だった。
この大会でメッシは初戦からフル出場。決勝でもキャプテンとして出場し、宿敵ブラジルの徹底マークに苦しんだものの、最後までピッチに立ち続け1-0の勝利に貢献。A代表デビューから16年間、待ち望んだ初タイトルを手にした。
試合終了のホイッスルを聞いたメッシはそのままピッチに跪き、両手で顔を覆ってその場に座り込む。すぐにチームメート全員が駆け寄り、その喜びを分かち合った。
一方で、優勝を逃したブラジル代表FWネイマールはその場で涙。ネイマールは2013年から17年まで、バルセロナでメッシと共闘した盟友でもある。その後にピッチ上で盟友の姿を見つけると、2人は約25秒間に及ぶ熱い抱擁をかわした。
このシーンに世界各国のメディアが反応し、米スポーツ専門局「ESPN」コスタリカ版公式ツイッターは「ネイマールとメッシの素晴らしい友情」と称えた。米サッカーメディア「Planet Fútbol」公式ツイッターも「ネイマールは、アルゼンチンがコパ・アメリカのタイトルを獲得後、友人同士の心のこもった抱擁でメッシを祝福。リスペクト」と綴り、温かいネイマールの行動に賛辞を送っていた。
この歓喜の決勝戦から1か月後、メッシはバルサから電撃退団となり、PSGへ移籍。熱い抱擁を交わしたネイマールと再び共闘することとなる。移籍後、メッシはリーグ戦10試合出場で1得点、CLグループステージでは5試合出場で5得点と、徐々に調子を上げてきている。衝撃のバルサ退団前、1か月後にPSGで再開する盟友との感動の“ハグ“は、メッシにとっても感慨深いものとなっているだろう。