延長戦で“インベーダー”が突進も冷静だったC・ロナウド 疲労を感じさせないステップで危機回避

ポルトガルとポーランドの一戦で現れた迷惑な乱入者

 欧州選手権(EURO)準々決勝のポーランド対ポルトガルの一戦は、緊迫した展開が120分間続き、PK戦の末にポルトガルが2大会連続のベスト4進出を果たした。しかしこの試合の延長戦に観客がピッチに乱入し、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)目がけて突進するという、危険な事態が起きた。

 試合は前半2分にポーランドFWロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)が電光石火の先制点を挙げれば、同32分には18歳の新星MFレナト・サンチェス(バイエルン・ミュンヘン)が左足ミドルを突き刺してポルトガルが同点に追いついた。その後は、両チームとも失点のリスクを回避して膠着した展開となり、延長戦までもつれ込む激闘となった。

 そうしたなかで迎えた延長後半4分、緊迫したムードが台無しになる出来事が起きた。突然ゴール裏から飛び出してきた乱入者がピッチへと入り込んで、ロナウドのもとへと一目散に走っていった。乱入者はロナウドに抱きつこうとしたものの、ロナウドは素早いステップで回避。とはいえ、延長後半で心身ともに疲労が最高潮に達する選手たちにとっては、集中力を削がれる展開となった。

 

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