「もっとみんなにも注目してほしい」 福西崇史が「年間ベストアグレッシブプレーヤー」選出
個々の活躍が光った横浜FM、神戸は「『よし、優勝するぞ』という目標が近づいた」
――2位となった横浜FMからは、最多となる3選手が今シーズンのアグレッシブ・プレーヤーに選出されました。
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福西 振り返ると、そうですね。前田(大然)選手、小池(龍太)選手、水沼(宏太)選手の3選手を選びましたが、個々の活躍は光っていましたね。特に横浜FMは、ショートカウンターにしても、前からのプレスにしても、アグレッシブにやっていたので、こういう結果になったのかもしれません。今回、川崎の山根視来選手が2シーズン連続でベストイレブンに選ばれましたが、山根選手が入らなかったら、小池選手が選ばれていた可能性もあったのではないかなと思います。それくらいの活躍はしていましたからね。
――そして、6月の月間ベストアグレッシブプレーヤーに選出された山口蛍選手の所属するヴィッセル神戸がリーグ戦3位という結果になりました。神戸は、クラブ史上最高順位になりましたが、どんな印象でしたか?
福西 多くの補強があって、さらに夏にも大迫(勇也)選手、武藤(嘉紀)選手が加入しましたが、強い選手が加入すればするほど、チームを作るのには時間がかかります。その面でやっとまとまりつつあるのかなという感じでした。個々の能力だけを見れば、優勝しないといけないくらいの戦力だと思いますが、ここからチーム作りを含めて、来シーズンは「よし、優勝するぞ」という目標が近づいたのではないでしょうか。
――選手の顔ぶれを見ると、川崎の対抗馬になってくるのではないかと思わされます。
福西 そうですね。神戸は来年、そのままであれば、優勝候補ではないでしょうか。シーズン最後の数試合を見ていても、大迫選手と武藤選手の2トップにして、コンビネーションが良くなってきていましたし、後ろから山口選手が来たり、サイドバックの上がり方だったりを見ても、スムーズになってきています。そこが1つ、2つ上積みされて、3本、4本とパスがつながっていけば、効果的な崩しが安定してできるようになるのではないかという印象でした。
――さて、今シーズンは8選手を月間ベストアグレッシブプレーヤーに選出していただきましたが、今回はそのなかから年間ベストアグレッシブプレーヤーを選んでいただきたいと思います。福西さんのなかで、この選手というのは誰になりますか?
福西 小池選手か、山口選手ですね。前田選手や荒木遼太郎選手も印象的でしたが、せっかくなので、ここではJリーグ・アウォーズで表彰されなかった選手を選出したいなと思いました。年間を通じて活躍して、チームもしっかり成績を残せているとなると、この2人ですね。